年間スケジュール
アメリカの部活動はどのスポーツもシーズン制で、1年間ずっと活動している部活はありません。野球部にもシーズンがあります。
秋学期
新チームは8月後半~9月にかけてスタートします。ここから約1ヵ月半はFall Ballと呼ばれ、チーム練習や紅白戦、対外試合などが行われます。
新入生にとって、ここはサバイバル期間となります。この時期は春のシーズンより部員数が多く、ほとんどのチームがこの期間で構想外の選手をカット(退部に)します。
日本ではベンチ外の選手も部員として活動し、部員が100人近くいるというチームもありますが、アメリカではロースター25人+数名のベンチ外(Red Shirts)のみが春のシーズンまで野球部員として活動できます。
日本からの留学生も例外ではありません。まずはこの期間、競争を勝ち抜いてロースター入りすることがアメリカ大学野球の第一歩です。
ちなみに、競技レベルによっては、そもそも新チームスタート時点で入部を断られる場合や、チームによっては入学前のコンタクトがないと入部不可というチームもあります。弊社としては野球部に入りたい方に、渡米前に入部交渉をしておくことをおすすめしています。
約1ヵ月半のチーム活動期間が終わると、10月頃からは個別練習やウエイトトレーニング、アジリティ系のトレーニング期間に移ります。
12月に入り秋学期が終わると、野球部の活動も一旦お休み。クリスマス休暇中は練習がなく、年が明けて春学期が始まると野球部の活動も再開となります。
春学期(シーズン)
年が明けるといよいよシーズンインに向けて忙しくなります。
春学期が始まると同時にチーム活動が再開し、そこから2月のシーズンインまでは全体練習や紅白戦などを行います。
ノンカンファレンスゲーム
2月中旬から後半にかけて、まずはノンカンファレンスの公式戦が始まります。日本的には練習試合のような感覚ですが、しっかりと個人もチームも公式記録に残ります。ノンカンファレンスの試合はカンファレンス外のチームとやることが多く、遠征が多くなります。
カンファレンスゲーム
3月後半から4月にかけてカンファレンスの公式戦スタート。いよいよここからプレーオフをかけた戦いが始まります。
カンファレンスのゲームでは長年のライバル関係や、よく対戦する相手との対戦もあり、かなり盛り上がります。
またアメリカの公式戦では、ホームチームは各選手の登場曲が流れたり、イベントがあったりと日本では体験できないような雰囲気を楽しむことができます。
シーズン中は週3-4試合ほどをこなすハードスケジュールです。野球があっても授業や試験は受けなければならないので、野球に勉強に非常に忙しい期間です。
プレーオフにいかないチームは大体シーズン40試合ほど。プレーオフまで行くと45-60試合を3-4ヵ月ほどで戦います。
夏休み中は?
夏休み期間中は大学の野球部としての活動はありません。
ただし、アメリカでは夏休み期間中に、各地でサマーボールと呼ばれる大学野球選手のリーグが開催されています。このサマーボールは大学の野球部とは関係なく、レベルもセミプロレベルのリーグから、申し込めば参加できるリーグまで様々。もし夏休みも野球をしたいという選手は、30-50試合ほどプレーすることが可能です。
サマーボールについて詳しくはこちらのページ(アメリカ大学野球のサマーボールとは?)をご覧ください。
このサマーボールは必ず参加しなければいけないということではないので、夏休みは野球から離れてゆっくりする選手、サマーセッションで授業を取る選手、日本人留学生の場合は、日本に帰って練習、またはアルバイトなど選択肢は人それぞれです。