アメリカ・コミュニティカレッジの留学エージェント

【Sugi's コラム】イチロー選手の引退会見から

出張で訪れたセーフコフィールドにて

TEAM Sugi代表のSugiです。

先週電撃的に現役引退を発表したイチロー選手。現在(2019年3月)28歳で小学校から大学まで野球をしてきた私にとって、イチロー選手は野球を始めた時からずっとスーパースターでした。

私にとってアメリカの野球がぐっと身近に感じられるようになったのも、イチロー選手がアメリカでプレーしていたことがきっかけだったと思います。イチロー選手を含め、アメリカでプレーしていた日本人選手がいなければ、「アメリカで野球をしたい」なんて思わなかったかもしれません。

私はワシントン州のコミュニティカレッジに通っていた2010年~2013年まで、イチロー選手の所属したシアトルマリナーズの本拠地セーフコフィールド(今年からT-Mobile Park)から車で20分ほどの場所にある大学の野球部に所属していました。同世代の周りのチームメートにしてみればシアトル・野球・日本人といえばイチロー選手。彼らにとってもイチロー選手は小さい頃からのスーパースターで、彼らとの会話の中でイチロー選手の話題が出ると、全然自分のことじゃないのに日本人としてすごく誇らしく感じたことを思い出します。

マリナーズ1Aの球場にて

留学時代、正直、大学の勉強もしながら野球もやってというのは大変だったし、チームは自分以外が全員アメリカ人という環境は、かなりストレスがたまることもありました。それでも最後まで頑張れたのは、イチロー選手のように「アメリカで野球を頑張っている日本人がいる」というお手本のような人がいたというのも大きかったと思います。

そんなイチロー選手が引退する。会見をするということで、インターネット中継をするところを探し、リアルタイムで最初から最後まで拝見しました。その会見の序盤で、子供たちへのメッセージという質問に対し、イチロー選手がこういう風に答えていました。

野球だけでなくてもいいんですよね。始めるものは。自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つけられれば、それに向かってエネルギーを注げるので、そういうものを早く見つけてほしいなと思います。それが見つかれば、自分の前に立ちはだかる壁に向かっていける。向かうことができると思うんですね。それが見つけれないと、壁が出てくるとあきらめてしまうということがあると思うので、色んなことにトライして、自分に向くか向かないというよりも、自分が好きなものを見つけてほしいなと思います。

2019年3月21日 イチロー選手引退会見より

仕事柄、この言葉はぜひ、これから留学を考えている方、そして現在留学中の方にも聞いてほしいなと思って今回取り上げさせていただきました。

私自身が実際にアメリカの大学に留学して感じたのは、アメリカの大学を卒業するということは決して簡単なことではないということです。

毎日学校に行って、授業を受けて、課題をやって、グループワークをやって、レポートを出して、試験勉強をして、そしてそれをすべて英語でやる。卒業するまでに立ちはだかる壁なんて何枚、何十枚、何百枚だってあります。

イチロー選手が成してきたことに比べれば、私が乗り越えた壁(乗り越えられなかった壁も含めて)なんて低いものばかりだと思いますが、それでもアメリカの大学卒業までたどりつけたのは、

「アメリカの大学で野球がしたい!」

「アメリカの大学でビジネスを勉強したい!」

この気持ちがあったからかなと思います。逆に言えば、特にしたいことがなければおそらくアメリカの大学を卒業することはできなかったと思います。

なので、これから留学する人、今留学中の人には、もちろんすでに自分が好きなこと、したいことがあるという方もいると思いますが、早くそういったものを見つけて、そしてそれに向かって頑張ってほしいなと、今回のイチロー選手の会見を見て改めてそう思いました。

最後にイチロー選手、本当にお疲れ様でした。イチロー選手がプレーしていた時代に野球をすることができて本当に幸せでした。ありがとうございました!

2019年3月25日 TEAM Sugi代表 本間卓

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