こんにちは！TEAM Sugi代表のSugiです。
以前から話題になっていた、昨年大リーグのドラフトで1巡目（全体8番目）指名を受けたCarter Stewart投手の福岡ソフトバンクホークスへの入団会見が行われました。個人的にはアメリカ大学野球経験者として、Carter選手がどれだけ日本球界で活躍できるか楽しみです。
弊社はアメリカのコミュニティカレッジを専門にご紹介している留学エージェントです。そこで今回はCarter選手が高校でドラフト指名され、そこからコミュニティカレッジへ進学したという点に注目していきたいと思います。
ドラフト指名選手がコミュニティカレッジへ
Carter選手は昨年の米ドラフトで1巡目（全体8番目）指名されましたが、プロへは行かず、フロリダ州の州立2年制大学に進学しました。一般的にコミュニティカレッジと分類される大学です。野球部は全米の2年制大学の体育協会では一番規模の大きいNJCAA（National Junior College Athletic Association）のDivision 1（一部）に所属しています。
あまり日本では馴染みがないかもしれませんが、アメリカでは2年制大学のスポーツも盛んにおこなわれています。野球の場合、2年制大学からプロに進む選手も多く、現役の選手では、フィリーズのBryce Harper選手や、エンジェルスの Albert Pujols選手、マリナーズのDee Gordon選手などが2年制大学から直接プロの道へ進んでいます。（所属チームは2019年5月31日現在）
余談にはなりますが、私自身もアメリカ留学時代にコミュニティカレッジと4年制大学合わせて4年間野球部に所属しましたが、コミュニティカレッジ時代のチームメートでドラフト指名された選手が4人ほどいました。その他にも、高校時代に指名されて、入団せず進学してきた選手もいました。4年制大学に進学せずにコミュニティカレッジに来る理由としては、コミュニティカレッジの場合1年目から指名可能（4年制大学の場合、細かいルールもありますが、基本的には3年次以降から指名可能）だったり、学力的な理由だったり様々です。
もちろん、ドラフトで指名の多い4年制大学ほどの競争力はないかもしれませんが、意外と競技レベルが高いのがアメリカの2年制大学の部活の特徴だったりします。
コミュニティカレッジは次へのステップアップの場所
アメリカでコミュニティカレッジ（公立2年制大学）は、「次のステップに進む場所」という意味合いが大きいように思います。
今回のCarter選手のケースでは、1年後のドラフト指名を見据えてコミュニティカレッジに進学したと思われますし、高校でドラフトにかかりながら、もう少しよい条件でプロに行きたい選手が1、2年でプロに行けるようにコミュニティカレッジを選ぶ場合も少なくありません。
また、野球の場合、コミュニティカレッジ1,2年目で活躍して良い4年制大学への編入を狙うというケースもたくさんあります。実際に、私のコミュニティカレッジ時代のチームメートでも、1年で有名な4年制大学へ編入した選手もいましたし、2年プレーして編入した選手もたくさんいました。
スポーツだけでなく、一般の学生でも、コミュニティカレッジから4年制大学への編入を狙う学生は少なくありません。各コミュニティカレッジでは提携している4年制大学（Transfer Admission Grantee)がある場合や、学校に編入用のアドバイザーがいる場合など、どのコミュニティカレッジも4年制大学への編入にはとても力を入れています。
また、就職というステップに向けて、コミュニティカレッジ卒業後に就職を目指すキャリアプログラム（職業訓練コース）が充実している学校も多くあります。こちらは日本の専門学校や短期大学に近いシステムになります。
このように、アメリカのコミュニティカレッジは色んな角度から自分のキャリアの次のステップにつながる場所ということができるかと思います。
留学生にとっても、4年制大学卒業を目指す場合でも、または短期大学卒業のみを目指す場合でも、初めての海外留学のスタート地点として、コミュニティカレッジはかなりおすすめなのではないかと思っています。
今回は、Carter選手の日本球界入りから、アメリカのコミュニティカレッジについて少し深く書いてきました。Carter選手にはぜひ日本球界で活躍し、自分の目標に向かって頑張って欲しいと思います！
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