
目次
キャリアプログラム(職業訓練コース)とは?
アメリカのコミュニティカレッジには、大きく分けて2つの進路があります。
- 4年制大学への編入を目指す「編入プログラム(Transfer Program)」
- 卒業後すぐに就職を目指す「キャリアプログラム(職業訓練コース)」
ここで紹介するキャリアプログラムは、2年間の学習を経てすぐに働くことを目的とした実践的なプログラムで、日本の短期大学や専門学校に近いイメージです。
実践的なスキルを重視したカリキュラム
キャリアプログラムでは、ビジネス、医療、IT、航空、デザイン、調理、教育アシスタントなど、分野に応じたスキルを実践的に学ぶことができます。大学編入を目的とした一般教養中心のコースとは異なり、専門性が高く、即戦力となる知識や資格取得を目指します。
カレッジ選びがとても重要
キャリアプログラムはカレッジごとに設置されている専攻が異なります。そのため、留学前に「自分が学びたい分野」がどのカレッジで提供されているかをしっかり確認することが必要です。
せっかく留学しても希望の専攻がなかった……という事態を避けるためにも、
- 事前に専攻を決める
- それに合った学校を選ぶ
という準備が非常に大切です。
どんな専攻(キャリアプログラム)があるのか?
ここでは、TEAM Sugiが提携しているアメリカのコミュニティカレッジを参考に、実際に開講されている職業訓練系の人気プログラムをご紹介します。
多くのカレッジに共通してある専攻もあれば、限られたカレッジでしか提供されていない分野もあります。留学の目的や将来の進路に合わせて、希望に合った専攻を選びましょう。
観光学・ホスピタリティ(Hospitality)
ホテル、レストラン、旅行業界、イベント運営など、サービス業界でのキャリアを目指す人におすすめのプログラムです。おもてなしやマネジメントのスキルを身につけ、実務経験を通じて即戦力となる人材を育成します。
ホスピタリティが学べるカレッジ:
- サンタバーバラシティカレッジ(カリフォルニア州)
全米トップ評価!海沿いの美しいロケーション。 - サウスシアトルカレッジ(ワシントン州)
都会的な環境で学べる実践重視のカレッジ。
ビジネス(Business)
マネジメント、マーケティング、会計、起業など、幅広いビジネススキルを習得できる人気分野。多くのカレッジで提供されており、将来の進学や就職にもつながりやすい実用的な専攻です。
※この分野はほとんどのコミュニティカレッジで開講されています。
コンピューター系(Computer Science / CIS)
近年注目度が高まっているIT系プログラムです。内容に応じて2つの専攻に分かれます。
- コンピューターサイエンス(Computer Science)
主にプログラミング、ソフトウェア開発、アルゴリズム、データ構造などを学びます。 - コンピューターインフォメーションシステム(CIS)
ビジネスでのIT活用や、既存のシステム運用・管理に特化した実践型の内容です。
コンピューターサイエンスが学べるカレッジ:
- エバレットコミュニティカレッジ(ワシントン州)
- ベルビューカレッジ(ワシントン州)
- サウスシアトルカレッジ(ワシントン州)
- レーンコミュニティカレッジ(オレゴン州)
- サンタバーバラシティカレッジ(カリフォルニア州)
- カレッジオブザキャニオンズ(カリフォルニア州)
- カニャダカレッジ(カリフォルニア州)
- カレッジオブサンマテオ(カリフォルニア州)
CISが学べるカレッジ:
- エバレットコミュニティカレッジ(ワシントン州)
- サウスシアトルカレッジ(ワシントン州)
- サウスピュージェットサウンドカレッジ(ワシントン州)
- レーンコミュニティカレッジ(オレゴン州)
- サンタバーバラシティカレッジ(カリフォルニア州)
注意点:OPTについて
コンピューター系プログラムは特に人気ですが、コミュニティカレッジ(準学士号)卒業後はOPT制度の適用外となるケースが多く、OPT(最大12ヶ月の就労許可)を希望する場合は、4年制大学への編入を視野に入れることをおすすめします。
調理・料理(Culinary Arts)
将来、シェフや料理研究家、レストラン経営などを目指す方向けの実践的なプログラムです。調理スキルだけでなく、食品衛生、メニュー開発、フードビジネスなども学びます。
調理プログラムのあるカレッジ:
卒業までの流れ|キャリアプログラムでの留学スケジュール
アメリカのコミュニティカレッジで職業訓練コース(キャリアプログラム)を履修する場合、英語力の有無によって留学開始時の流れが異なります。以下にそれぞれのケースについて詳しく解説します。
英語力に自信がある場合(TOEFL・IELTSなどのスコアがある場合)
英語力の条件を満たしている方は、アメリカ人学生と同じように、最初から大学課程に入学することができます。
留学スケジュールの例:
- TOEFLやIELTSのスコアを提出(入学時)
※各カレッジによって基準スコアが異なります。 - 大学課程(職業訓練コース)に直接入学
専門分野に特化した実践的な学びがスタート。 - 約2年間で卒業
- 卒業後の進路選択:
- 日本帰国後の就職
- アメリカでのOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)を活用(最長1年間)
英語力に不安がある場合(スコアなし・基準未達の場合)
英語に自信がない方や、英語試験のスコアが基準に達していない方でも大丈夫です。その場合は、**ESL(English as a Second Language)またはIEP(Intensive English Program)**と呼ばれる語学コースからスタートできます。
留学スケジュールの例:
- スコア不要で語学プログラム(ESL/IEP)に入学
期間は個人差がありますが、通常は約半年~1年半。 - 語学プログラム修了後、TOEFL等のスコア提出なしで大学課程に進学
※多くのカレッジで内部進学が認められています。 - 大学課程(キャリアプログラム)を約2年で修了
- 卒業後の進路選択:
- 日本での就職
- OPT(最長1年間)でアメリカでの就業体験
※ESL/IEPについての詳細は以下のページをご覧ください:
アメリカ・コミュニティカレッジのESLの費用
卒業後の注意点(OPT後の進路について)
職業訓練コースを修了後、OPT制度を活用すれば、専攻分野に沿った業務で最長1年間アメリカで就業体験をすることが可能です。
ただし、OPT終了後にアメリカに長期滞在(就労ビザ取得)するのは現在非常に難しい状況です。基本的には、日本での就職を視野に入れた留学計画を立てることをおすすめします。難しい状況です。あくまでアメリカで大学を出た後は日本で就職することを念頭においた留学計画を立てるようにしましょう。
まとめ|キャリアプログラム留学で、実践力を身につけよう
アメリカのコミュニティカレッジにある**キャリアプログラム(職業訓練コース)**は、将来のキャリアに直結するスキルを実践的に学べる留学プランです。大学編入を目指す進学型の留学とは異なり、2年間で専門性を高め、即戦力として就職を目指すことができるのが大きな魅力です。
また、英語力に不安がある方も、ESL/IEPからスタートすることで、自分のペースで学習を進めながら、将来的に大学課程へ進むことが可能です。
プログラム選び・学校選びは、将来の進路に直結する重要なステップです。目的や希望職種に合った専攻がある学校を選ぶことが、成功の鍵となります。
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