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コミュニティカレッジの留学体験談【Sugi's コラム】

こんにちは!TEAM Sugi代表のSugiです。

当サイト【留学ポケット】はアメリカの公立2年制大学である「コミュニティカレッジ」を専門にご紹介していますが、実は私自身、コミュニティカレッジの卒業生であります。(最終的には編入してアメリカの4年制大学を卒業)

今回は、そんな私自身のコミュニティカレッジ留学体験談を書いていきたいと思っています。少しでもこれからの留学を検討されている方の参考にしていただければ幸いです。

なぜコミュニティカレッジを選んだのか?

まず初めに、なぜ私がコミュニティカレッジを選んだかについてです。

実は私の場合、どちらかというとコミュニティカレッジしか選択肢がなかったと言ったほうが良いかもしれません(笑)

高校在学中に「アメリカで野球をしたい!そして大学に通いたい!」と思っていた私は、ある留学代理店に相談をしました。そこで提案されたのが、「2年制大学へ進学して野球をする」という選択肢だったのですが、4年制大学卒業を目指していた私にとっては、「なんで4年制大学じゃないんだろう?」という疑問がありました。

そこから色々と話を聞いてみると、そもそも私の英語力では4年制大学に入学するのが難しい点(英語プログラムから始めても、大学へ入学するまでにかなり時間がかかる可能性があること)。あとは野球(部活動)の面で、1年目から4年制大学は難しいなどの理由から2年制大学がベストということで、コミュニティカレッジに進学することになりました。

実際に入学してみて

コミカレ時代の野球部・試合前の整列

実は、高校を卒業して最初に入学したアリゾナのコミュニティカレッジは1学期でやめて、その後ワシントン州のコミュニティカレッジへの転校を経験しています。

少し情けない話ですが、最初にアリゾナへ行った時は、

「日本人がほとんどいない環境の方が英語も伸びる!自分を追い込もう!」

と張り切っていた私ですが、実際に行ってみると、日本人が全くいないという環境は私には少し厳しいものがあり、本当に追い込まれすぎたという話です...

誤解がないように補足すると、私の通っていた大学が悪かったというわけではなく、当時全く英語を話せず、あまり積極な性格ではなかった私にはなかなか難しい環境だったということです。

一方、その後転校したワシントン州のコミュニティカレッジでは、比較的周りに日本人がいる環境で、日本人の友人もいましたが、こちらの方が私には合っていたようでした。同じ日本人留学生との関わりがあった一方で、野球部に入っていたこともあり英語を話す機会も多く、スタートの場所としてはいい環境で留学できていたかなと思います。ここではしっかり卒業できたので、環境的にもあっていたのでしょう

私の場合は、留学のスタート地点としてワシントン州という環境が合っていて、アリゾナの環境にはなかなか馴染めなかったという結果になりましたが、周りには日本人1人という大学で卒業した人もいます。また、私自身も、英語力が成長したこともあり、編入後の4年制大学はウィスコンシン州のほとんど日本人がいない大学を選択し、こちらではきちんと卒業することができました。どのような環境からスタートするのが良いというのは個人差、合う合わないがありますので、留学先を選ぶ際には、色々な情報を調べながらよさそうなカレッジを選ぶのが一番いいかなと個人的には思っています。

もう1点アドバイスとしては、日本人が多い大学に行っても、英語を話す機会は見つけることが大切です。私の場合、野球部がアメリカ人ばかりだったので必然的に英語を話す環境にいましたが、周りを見ていると、日本人ばかりで固まってしまったり、授業で一緒になることが多い留学生同士で固まってしまう人もいました。せっかくのアメリカへの留学なので、クラブ活動や学校のイベントに参加するなどして、なるべく英語を話す環境を作ることも留学を成功させるポイントの一つかと思います。

ESLスタートについて

これもお恥ずかしい話ですが、高校時代に野球ばかりやっていたため、留学開始時に英語力が乏しく、コミュニティカレッジではESLと呼ばれる留学生向けの英語プログラムからスタートとなりました。このESLを約1年ほどで終えて、トータル3年でコミュニティカレッジを卒業しました。

ESLの授業は、私の通っていた大学の場合、「Writing」「Grammar」「Reading」「Speaking&Listening」の4つの授業に分かれており、英語の習熟度別に5段階にレベル分けされていました。コミュニティカレッジのESLの場合、どこも同じようなシステムかと思います。

ESLで習ったことは、もちろん英語力向上という面でも非常に成果がありましたが、その後の大学の授業を受けていく上でも大きく役立ったと思っています。

例えば、Writingの授業であれば、大学の授業では必ず書く「Essay」や「Reach Paper」の書き方を習いましたし、文献の引用の仕方も習いました。Speaking&Listeningではスピーチの仕方やプレゼンテーションの仕方など、大学の授業に生きる内容が多かったように思います。GrammarやReadingといった英語力を伸ばす授業もそうですが、大学の授業を英語で受けるための準備段階としても非常に有意義な時間だったと思います。

コミュニティカレッジの授業内容は?

私の場合、4年制大学への編入希望だったので、コミュニティカレッジでは編入用のプログラム(Associate of Arts Transfer)を取っていきました。最初のうちは、音楽、美術、数学など比較的エッセイ提出などがなく、一般的に簡単といわれるクラスを取っていき、2年目になると、理系の授業(化学や物理)からビジネス系の授業、かなり長文を書かなければいけない大学課程の英語の授業など、少し難しめの授業を取っていきました。

専攻は、なんとなく漠然と「ビジネス系を学びたい」というのはあったのですが、まだはっきりとは決まっていなかったため、とりあえず文系の編入用プログラムをこなしていきました。もしはっきりと4年制大学で学びたい専攻がある場合には、専用のプログラム、例えばビジネスであれば、Associate in Arts, Business Transferみたいなプログラムもあるのですが、私も編入してから十分追いつくことができたので、とりあえずはそこまではっきりと専攻を決める必要はないかと思います。

コミュニティカレッジの授業は、その後編入した4年制大学の3年次以降の授業に比べるとそこまで授業は難しくなかったかなとは思います。ただし当時は「授業が英語ばかりで意味がわからない...」って泣き言をよく言っていた気がします(笑) エッセイやリサーチペーパーはwordで3ページ分、約1000文字~1200文字程度が多かった気がします。4年制大学の最後の方は、10ページ~20ページなんて授業もたくさんあったので、スタート地点という意味ではちょうどいいくらいのボリュームかと思います。

編入について

4年大時代・ラボにて徹夜で課題作成

私の場合は野球をやっていたということもあり、編入については少し特殊だったかもしれません。編入には野球部の成績も関係あったので、少し動きだしは遅めでした。

通常は、ある程度1年目くらいから編入希望先の情報を集め始めて、2年目には編入の準備を進めていくことになるかと思います。編入については、各コミュニティカレッジに編入のアドバイザーがいるので、相談に乗ってもらったり、一緒に編入の為に取る授業を決めていったりします。ただし、編入の手続きなどについては自分でしなければならないのでなるべく早めに動き出すことが大切です。

最後に

最後に、私の場合、ESLも含めてコミュニティカレッジ3年、4年制大学2年のトータル5年でアメリカの大学を卒業しましたが、ESLも含めて、一つずつステップアップしていけたのは卒業できた大きな要因かと思っています。

これからアメリカの大学に留学を検討されているという方は、コミュニティカレッジに留学するということは決してマイナスになることはないと思うので、ぜひ一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

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