こんにちは!TEAM Sugi代表のSugiです。
この記事を書いている本日3月1日、日本では卒業式を迎える高校3年生も多いのではないでしょうか。
進学する人、就職する人、そしてそれとは別の道を進む人と同じ高校を卒業しても、そこからの進路は様々かと思います。
弊社では、アメリカの大学に進学する方(特にコミュニティカレッジ)のサポートをしていますので、今年も高校を卒業しアメリカの大学に進学すると決断された方がいます。
そんなアメリカへ留学すると決めた方からも、「実際にアメリカの大学を卒業するって難しいですか?」という質問をいただくことがあります。
そこで今回は実際に、
- コミュニティカレッジのESL(英語プログラム)
- コミュニティカレッジ(4年制大学編入プログラム)
- 4年制大学(ビジネスマネジメント専攻)
とアメリカの4年制大学卒業までのフルコースを経験した私の経験談も含めながら、アメリカの大学の授業について書いていきたいと思います。
英語力不足の場合のESL
ESLとは?
アメリカの各大学には、入学の際に、
「大学レベルの授業を理解できる英語力があるか?」
を判断するために、それぞれ独自の英語力基準を定めています。これはTOEFLやIELTSのスコアであったり、大学独自の英語試験で判断されます。
英語力が足りないと判断された場合、普通の大学では入学することができませんが、もし留学生用に大学が運営するESLやIEPと呼ばれる英語プログラムがある場合、まずはそこに入学することができます。(ESLは大学が提供する授業ではありますが、大学課程の単位ではないので注意が必要です。ESLにいる間だけ大学の卒業までの期間は延びます。)
ESLの授業やシステムは大学によって異なります。通常は英語力に応じて、4~5段階ほどに授業のレベルが分かれています。入学後すぐに英語の試験が行われ、その結果次第で自分の英語力に応じたレベルに振り分けられます。
例えば私の場合、レベル5まであるESLのレベル3からスタートでした。このレベルというのは、基本的には1学期は同じレベルで、授業をしっかりパスできると次の学期から1つ上のレベルに上がることができます。
レベルが5段階ある場合、一番上のレベル5を修了すると、次の学期から大学課程の授業を受けることができるというシステムです。
ちなみにコミュニティカレッジの場合はESL修了後に、特にTOEFLやIELTSなどの英語試験のスコアを提出する必要がなく、そのまま大学課程のクラスに行くことができる場合がほとんどですが、4年制大学のESLの場合、ESLを修了してもTOEFLなどの点数をクリアしないと大学課程に上がれない場合があるので注意が必要です。
ESLの授業は?
ESLの授業は、自分の英語レベルにあった授業を取っていきます。少しずつレベルも上がっていくので、そこまで大変ではないかと思います。ただし、大学課程の場合、通常1学期に15単位ほど履修するのに比べ、ESLは18~20単位ほど履修するため、すこし授業時間が多いイメージです。一番大切なのは、
- 授業にしっかり行く。
- 宿題する。
- テスト勉強をする。
この当たり前の事ができればESLの授業はさほど難しくないかと思います。
コミュニティカレッジ(1,2年次)の授業
アメリカの大学は授業が各科目ごとにナンバリングされていて、1,2年次の授業は100番代や200番代の授業となります。例えば英語の授業の場合、ENG101やENG102といった感じでナンバリングされます。
ちなみにESLの授業は大学課程の前の段階なので0番代、例えばESL090のようにナンバリングされます。
2年制大学であるコミュニティカレッジや、大学の1,2年次の授業はESLに比べると少し難しくなるかもしれません。
当たり前ですが、アメリカの大学の授業なので英語で他の教科も勉強します。
ただし、コミュニティカレッジのキャリアプログラム(職業訓練コース)でない限り、そこまで専門的な授業もない為、ものすごく難しいわけではありません。
レポートやエッセイ提出の際には、ESLが大体初級が150ワードほど、中級で300ワード、上級で500-800ワードほどを書くことが多いかと思いますが、大学1,2年次だと1000-1500ワード(ワード3ページ分)位が多いかと思います。
後は、プレゼンテーションやグループワークも少しずつ増えてきます。
コミュニティカレッジの授業だと、多少予習・復習も必要となりますが、ここもしっかりと授業に行き、宿題をやって、テスト勉強をするという当たり前のことができていれば卒業することは難しいことではありません。
ただし、自分の志望の4年制大学への編入を考えている場合、GPA(成績評価値)をより高くしておく必要があるので、ただ卒業するより頑張る必要があります。
4年制大学(3,4年次)の授業
正直に言うと、3,4年次の授業はかなり大変です。
私自身はビジネス専攻だったのですが、とにかくグループワーク、プレゼンテーション、レポート提出が多くなります。
授業の内容もかなり専門的になってくるため、各専攻のかなり専門的な英単語も覚えていく必要があります。
通常は、最後にCapstoneと呼ばれる各学部の総まとめのような授業があるのですが、これがかなり大変です。私の場合だと、1学期かけて構想を練り、リサーチペーパー20ページ分(6000文字くらいだった気がします)、20近くの文献の引用必須で、さらに最後に20分間のプレゼンテーションがありました。
ここまでくるとかなり大変です。
ただし、大学1,2年次の授業は、自分の専攻外の授業を取ることが多いのに比べ、3,4年次の授業は基本的に自分の専攻の授業を取っていくので学ぶ楽しさはあります。
3,4年次までくると、ただ授業を受けるだけでなく、授業以外のところで、かなりの時間、予習&復習、課題などに費やさなければいけないので、大変といえば大変です。勉強と息抜きのメリハリが大切になってきます。
まとめ
ESLやコミュニティカレッジの授業は比較的卒業するだけであればそこまで難しいことではないと思います。
4年制大学の3,4年次の授業は勉強の量も質も上がるため、卒業するためにはかなり大変であることは間違いないです。
ただし、卒業した先には、そこで得られた知識、経験が活きてくるはずです。
私自身アメリカの大学に留学して、もちろん大変なことはたくさんありましたが、卒業してみると本当に良い経験だったと思っています。もし今アメリカ大学留学を考えているのであれば、ぜひチャレンジして、そして自分の目標まで最後までやりきってほしいなと思います。そうすれば必ず自分が思っている以上に良い人生が切り開けてくると思います!
以上が、今回はSugiが考えるアメリカの大学の授業や卒業について書いてきました。他の人から見ると別の見方もあるかと思いますので、こういう見方もある程度に参考にしていただければ幸いです。
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