
目次
入試はあるのか?
このページをご覧の方は、現在アメリカの大学留学の入学方法などを調べている方が多いかと思います。
実はアメリカの大学に入学する際、特に留学生には、日本のような「入試(入学試験)」はありません。
それでは、アメリカの大学に入学する際、入試の代わりに何を必要とするのか。今回はアメリカの大学への入学方法をご紹介していきます。
アメリカの大学入学に必要なもの
高校(大学など)の成績
まず最初に準備するものとしては、高校や、もしすでに大学などに通っている(いた)場合、それらの成績表を提出する必要があります。
4年制大学の場合
主に4年制大学の場合、入学に必要なGPA(評定平均)などが定められていたり、成績によって合否判定がある場合があります。
参考までに、留学生にも人気の高い西海岸の4年制大学の入学に必要なGPAを調べてみると、ワシントン州立大学がGPA2.70以上(日本の5段階評価で3.7以上)、オレゴン大学でGPA3.0以上(日本の5段階評価で4.0以上)が必要です。(2020年1月現在)
ワシントン大学や、UCLA、UCバークレーなどさらにレベルを高い大学を目指す場合、もっと高い評定が必要な場合があります。
コミュニティカレッジ(2年制大学)の場合
一方で、コミュニティカレッジ(2年制大学)の場合、一応ほとんどの学校で成績表の提出を求めますが、あくまで確認程度の場合が多く、高校を卒業していればよほど成績が悪くない限り、成績で不合格となることはありません。
コミュニティカレッジから上記のような4年制大学へ3年次などから編入を目指す場合、高校のGPAではなく、コミュニティカレッジの成績表(GPA)を提出します。もし高校時代のGPAがあまり十分ではなく、それでもアメリカでも上位の4年制大学を目指したいという方は、コミュニティカレッジで頑張って良いGPAを取り、編入を目指すというのも方法の一つです。
コミカレから編入のメリット
上記でご紹介した大学へ1年次から入学を目指す場合、高校でのGPAがワシントン州立大学は2.70、オレゴン大学は3.00が基準となりますが、コミュニティカレッジからの3年次編入の場合はそれぞれGPA2.50*が基準となります。(2020年1月現在)
高校とコミュニティカレッジでもちろん差がありますが、コミュニティカレッジから編入の方が難易度が低くなる傾向はあります。
*学部によってはより高いGPAが必要な場合もあります
英語検定試験(英語力)
次に確認すべきものとして、英語検定試験のスコアがあげられます。代表的なテストは、TOEFLやIELTSです。学校によっては英検を入学基準として受け入れているところもあります。
この英語検定のスコアは、特に、「アメリカの大学課程(Undergraduate)に渡米直後から入学する場合」に必要となります。参考までに、4年制大学の場合、ワシントン州立大学がTOEFL iBT 79点以上、オレゴン大学が88点以上を求めています。(*2020年1月現在)
4年制大学の場合、低くてもTOEFL iBTで61以上。80点以上を求める大学も多く、高いところ100近くのスコアを求める大学もあります。これはかなり難易度が高いスコアかと思います。
一方で、コミュニティカレッジの場合、弊社でご紹介している学校では、TOEFL iBTで61点以上という大学が多く、他にも54点以上という大学もございます。英語力の面でみても、大学課程の授業へのハードルが低い為、まずはコミュニティカレッジで1,2年次の授業を取り、その中で英語力を高めていって、3年次から希望の4年制大学へ編入も選択肢の一つです。
英語に自信のない方向けの留学手段
英語力にあまり自信が無く、渡米までに英語検定のスコアをクリアできるかわからないという方には、大学が提供するESLやIEPといった英語プログラムへ入学するという方法もあります。このプログラムは、アメリカの大学で他の国から来る留学生と共に、英語を勉強するプログラムです。このプログラムを通じて大学に入学する場合、英語検定などの基準はありませんので、基本的にはどなたでも入学することができます。
一方で、この英語プログラムは、現地の学生が受けるような大学課程のプログラムではないため、大学の授業ではありながら、大学卒業を目指す際に単位としては認めれらません。英語プログラムを修了してから大学課程の授業へ移行して初めて大学の単位を履修することになるため、なるべく英語プログラムを早く修了することが早く大学を卒業するカギとなります。
ESL/IEPについて詳しくはこちらのページ(アメリカ・コミュニティカレッジのESLの費用)をご覧ください。
弊社でご紹介しているESLがあるコミュニティカレッジは以下の大学となります。
ワシントン州
- エバレットコミュニティカレッジ(学生寮あり!新しい設備が多く人気の1校)
- ベルビューカレッジ(学生寮あり!4年大編入におすすめの1校)
- シアトルセントラルカレッジ(シアトルの中心地にある都会の1校)
- サウスピュージェットサウンドコミュニティカレッジ(郊外のカレッジとしては人気の高い1校)
- セントラリアカレッジ(シアトルとポートランドの間の位置のあるカレッジ)
オレゴン州
- レーンコミュニティカレッジ(学生寮あり!カレッジタウンにある人気の1校)
- チェメケタコミュニティカレッジ(オレゴン州の州都にあるカレッジ!滞在費が良心的!)
カリフォルニア州
- サンタバーバラシティカレッジ(全米No.1の評価!ザ・カリフォルニアのカレッジ)
- カニャダカレッジ(STEM部門に強いカレッジ!語学プログラムあり)
- ミッションカレッジIIS(シリコンバレーの南部サンタクララのカレッジ)
ワイオミング州
- ノースウェストカレッジ(食事付き学生寮がある田舎のカレッジ!)
イリノイ州
- エルジンコミュニティカレッジ(シカゴから車で1時間!中西部のカレッジ)
まとめ
以上がアメリカの大学入学に必要なものとなります。学力や成績以外には、学費・滞在費などを支払うことができることを証明する「残高証明書」なども手続きの際には必要となります。
大学の選び方としては、留学の最終目標をまず設定して、そこから現在自分が持っている成績、そして英語力から行ける大学を選んでいく方法をおすすめしています。