ESLからコミュニティカレッジ、4年制大学卒業まで
TEAM Sugi代表の本間卓が、どのようにアメリカ留学を目指し、ESL、コミュニティカレッジ、4年制大学編入、大学野球、そして卒業まで進んだのか。順調な成功談だけではない、実際の挫折と再挑戦を含めた留学体験をお伝えします。
アメリカ大学留学というと、「英語が得意な人が行くもの」「最初から強い意志を持って進める人が成功するもの」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、TEAM Sugi代表の本間卓も、最初から順調に留学生活を進められたわけではありません。留学前の英語力に不安があり、最初に進学したアリゾナのコミュニティカレッジでは思うようにいかず、一度は日本へ帰国しました。
それでも、もう一度アメリカに挑戦し、Edmonds Community CollegeでESLから再スタート。Associate of Arts(General Studies)を取得後、University of Wisconsin-Superiorへ編入し、Bachelor of Arts, Business Managementを取得して卒業しました。
代表プロフィール
TEAM Sugi代表 本間卓。山形県出身。Edmonds Community CollegeでESLから学び、Associate of Arts(General Studies)を取得。その後、University of Wisconsin-Superiorに編入し、Bachelor of Arts, Business Managementを取得。アメリカ大学在学中は野球部にも所属。現在は、アメリカ大学留学・コミュニティカレッジ留学・アスリート留学をサポートするTEAM Sugiの代表として、学生と保護者の留学相談を行っています。
- 中学2年生のハワイ遠征で、アメリカ野球に興味を持つ
- 高校卒業後、アリゾナのコミュニティカレッジへ進学
- 最初の留学で挫折し、一度日本へ帰国
- Edmonds Community CollegeでESLから再挑戦
- Associate of Arts(General Studies)を取得
- University of Wisconsin-Superiorへ編入
- Bachelor of Arts, Business Managementを取得して卒業
中学2年生のハワイ遠征で感じた「アメリカの野球は楽しい」
本間がアメリカ留学を意識するきっかけになったのは、中学2年生の時に参加したハワイ遠征でした。地元の野球連盟が主催した遠征で、初めてアメリカの野球に触れ、「アメリカの野球は楽しい」と感じたことが、後の留学につながっていきました。
高校では甲子園を目指したいという思いがあり、日本の高校へ進学しました。ただ、高校卒業後の進路としては、日本の大学だけでなく、アメリカの大学に進学することも早い段階から考えていました。
実際に高校1年生の頃には、すでに留学エージェントへ資料請求をしていました。当時から「いつかアメリカで野球をしたい」という思いが心の中にありました。
英語力も準備も足りないまま始まった最初のアメリカ留学
留学前の英語力は、決して十分なものではありませんでした。中学生の時に英検3級は取得していたものの、高校時代は野球中心の生活で、学校のテストでは英語が一番苦手な科目でした。
留学前に受けたTOEFL iBTでは、質問内容をほとんど理解できない状態でした。高校野球を引退した後、図書館で単語帳を読んだり、問題集を解いたりして準備はしていましたが、今振り返ると、留学に対する考え方はかなり甘かったと感じています。
「アメリカに行けば何とかなる」と思っていた部分がありました。しかし実際には、授業だけでなく、バスに乗ること、買い物をすること、ホームステイ先で会話をすることなど、生活の一つひとつに英語が必要でした。
留学前は楽しみな気持ちの方が大きく、不安はそれほど強くありませんでした。しかし、実際に渡米してからは毎日が不安の連続でした。
- 明日、学校で会話できなかったらどうしよう
- 授業が分からなかったらどうしよう
- バスに乗って学校まで行けるだろうか
- レジで買い物ができるだろうか
- ホームステイ先の食事中の会話についていけるだろうか
先生や教授から話しかけられても、何を言われているのか分からない。聞き返しても、さらに理解できなかったらどうしよう。そう感じて、人から話しかけられること自体が怖くなったこともありました。
アリゾナのコミュニティカレッジでの挫折と帰国
Edmonds Community Collegeへ進学する前、本間は高校卒業後にアリゾナのコミュニティカレッジへ進学しました。夢を持って臨んだ最初のアメリカ留学でしたが、その学校には日本人学生が少なく、野球部も非常に強い環境でした。
当時、本間はピッチャーとしてプレーしていましたが、野球面でも思うようにいかず、精神的にも追い込まれていきました。8月に入学したものの、11月にはホームシックになり、学校を辞めて日本に帰国しました。
今振り返ると、留学に対する覚悟や自覚が足りなかったと感じています。アメリカに行けば自然と英語ができるようになり、野球もうまくいく。どこかでそう考えていた部分がありました。
一度失敗して日本に帰ってきた自分に、もう一度チャンスをくれた両親には、今でも本当に感謝しています。
その後、日本でアルバイトをしながら過ごす中で、「本当にこのままでいいのか」「自分がしたかったことは、日本で楽をすることだったのか」と自問自答する時間がありました。
そして、もう一度アメリカに挑戦したいと思い、当時利用していたエージェントに相談しました。そこで紹介されたのが、ワシントン州のEdmonds Community Collegeでした。
Edmonds Community Collegeでの再挑戦
アリゾナでの経験を踏まえ、次の学校選びでは「日本人がもう少しいる環境」「野球部が強すぎず、自分にも試合に出るチャンスがありそうな環境」を希望しました。
一度目の留学では、自分を追い詰めすぎてしまった部分がありました。そのため、Edmondsでは勉強も野球も、一つひとつ自分のできることから積み重ねていこうと考えていました。
実際にEdmondsでは、同じ時期に入学した日本人学生が10人ほどいて、困った時に助け合える環境がありました。一方で、野球部は想像以上に強く、当時はJUCOランキングで全米トップ50に入るほどのチームでした。在学中には、MLBドラフトに指名される選手も複数いました。
それでも、日系人のコーチや周囲のサポートがあり、野球を続けることができました。厳しい環境ではありましたが、前回とは違い、自分を支えてくれる人たちの存在を感じながら、少しずつ前に進むことができました。
ESLで学んだのは、英語だけではなかった
EdmondsのESLは、本間にとって非常に大きな意味を持つ時間でした。アリゾナのコミュニティカレッジで受けたESLは少し難しく感じていましたが、EdmondsのESLはレベル感が合っており、少しずつ英語力が伸びていく実感がありました。
ESLで学んだのは、単語や文法だけではありません。英作文の組み立て方、引用の仕方、本の読み方、発表の仕方など、アメリカの大学で本科授業を受けるために必要な基礎を丁寧に学ぶことができました。
最初は50ワード、100ワードの英作文を書くのも大変でした。それが少しずつ300ワード、500ワードと書けるようになり、先生や教授の英語も少しずつ聞き取れるようになっていきました。
ESLで身についたこと
英作文、読解、引用、発表、先生とのやり取りなど、大学の授業に進むための基礎を段階的に学ぶことができました。
自信につながったこと
最初は短い文章を書くのも大変でしたが、少しずつ長い文章を書けるようになり、英語で学ぶことへの不安が少しずつ減っていきました。
同じクラスにはアジア系の学生が多く、ヨーロッパから来た学生とも友人になることができました。今振り返ると、ESLは単なる英語準備期間ではなく、アメリカの大学生活に慣れるための大切なステップでした。
コミュニティカレッジの本科授業で感じた大学レベルの厳しさ
ESLを終えて本科授業に入ると、授業の難しさは一段階上がりました。普通であれば、数学、美術、音楽など比較的取り組みやすい授業から履修する学生も多いですが、当時はよく分からないまま、いきなりPhilosophyの授業を履修しました。
分厚い教科書を読み、リサーチペーパーを書かなければならず、かなり苦労しました。自分で書いた文章をWriting Centerに持っていき、何度も直してもらったことを覚えています。
アメリカの大学では、分からないことを一人で抱え込まないことが大切です。Writing Center、チューター、アドバイザー、教授のオフィスアワーなど、学校内のサポートを活用することで、少しずつ授業に対応できるようになります。
コミュニティカレッジでは、Associate of Arts(General Studies)を専攻しました。当時はビジネス系に進むのかなという気持ちはありましたが、まだ明確な専攻が決まっていたわけではありません。そのため、幅広く学べるGeneral Studiesを選びました。
コミュニティカレッジから始めて良かったと感じる点は、少人数のクラスが多く、授業に集中しやすい雰囲気があったことです。また、4年制大学への編入を目指す学生たちが、より良いGPAを取るために一生懸命勉強している姿を近くで見られたことも大きな刺激になりました。
友人の中には、University of WashingtonやUniversity of Oregonといった州立大学へ編入していく学生もいました。その姿を見て、自分も頑張らなければいけないと感じました。
Edmonds時代に残った後悔と学び
Edmonds時代には、今振り返ると「もっとこうすればよかった」と感じることもあります。
野球部に所属していたものの、英語がまだ十分に話せなかったため、チームメートの輪にうまく入れないことがありました。練習中に一人で端にいたり、チームメートに誘ってもらっても、日本人の友人と過ごすことを選んでしまったりしたこともありました。
また、留学生向けのイベントにもあまり積極的に参加していませんでした。当時は「留学生のイベントか」と軽く考えていましたが、今思えば、アメリカ人だけでなく、さまざまな国の学生と関わることは、自分の視野を広げるうえでとても大切だったと感じています。
英語ができないから距離を置くのではなく、英語ができない時期だからこそ、人との関わりに飛び込むことが大切だったと思います。
印象に残っている出来事の一つに、バスケットボール部のMidnight Madnessを見に行った帰りのことがあります。深夜でバスがなく、一人でホームステイ先まで歩いて帰っていると、横を野球部のチームメートの車が通っていきました。
その時、夜道を一人で歩きながら、強い孤独を感じたことを今でも覚えています。留学生活には、楽しい時間だけでなく、そうした寂しさや孤独を感じる瞬間もあります。
コミュニティカレッジから4年制大学編入へ。300校以上に送ったメール
コミュニティカレッジから4年制大学へ編入する際、本間は編入先でも野球部に所属したいと考えていました。しかし、2年次に野球で思うような成績を残すことができず、簡単に進路が決まる状況ではありませんでした。
そこで、アメリカ各地の大学コーチに手当たり次第メールを送りました。その数は300校以上。いくつかの大学から返信があり、その中の一つがUniversity of Wisconsin-Superiorでした。
費用面が現実的で、コーチからも「スタメンとして使いたい」と言ってもらえたことから、実際にキャンパスを訪問しました。コーチやチームの選手と会い、学校の雰囲気を確認したうえで、University of Wisconsin-Superiorへの編入を決めました。
ただし、熱心にリクルートしてくれたヘッドコーチは、本間が編入する直前に他のチームへ移ることになりました。アメリカ大学スポーツでは、予定通りにいかないこともあります。それでも、その中でどう準備し、どうチャンスをつかむかが大切になります。
University of Wisconsin-Superiorで感じた4年制大学の厳しさ
University of Wisconsin-Superiorへ編入してまず驚いたのは、3年次・4年次の授業の大変さでした。コミュニティカレッジの授業も大変だと思っていましたが、4年制大学の上級レベルの授業に入ると、リサーチペーパーの量や課題の多さが一気に増えました。
コミュニティカレッジでは、図書館やコンピューターラボが夜までしか使えないこともありましたが、4年制大学では24時間パソコンを使える場所がありました。深夜や朝方まで課題に取り組む学生もいて、学業への向き合い方の違いを感じました。
専攻はBusiness Managementを選びました。最初は野球をしていたこともあり、スポーツマネジメントに興味がありましたが、大学にはスポーツマネジメントの専攻がありませんでした。一方で、ビジネスにはもともと興味があり、いつか自分の会社を持ちたいという思いもありました。
特に大変だったのはCapstoneの授業です。20ページのリサーチペーパー、20の参考文献、20分のプレゼンテーションが求められました。何日も徹夜をし、24時間以上コンピューターラボにこもって課題を仕上げたこともあります。
また、コミュニティカレッジ時代にGeneral Studiesを選んでいたため、編入後に追加で履修しなければならないビジネス系のLower Divisionの授業もありました。その結果、4年次にUpper Divisionの授業が集中し、最後の学期は非常に大変でした。
University of Wisconsin-Superiorの野球部で学んだこと
University of Wisconsin-Superiorでは、レギュラー待遇に近い形で迎えられる予定でした。しかし、ヘッドコーチが変わった影響もあり、シーズン前半はほとんど試合に出られませんでした。
アメリカで苦労しながら頑張ってきたにもかかわらず、なぜ自分だけ試合に出られないのか。そう感じて、気持ちが腐りかけた時期もありました。
その時、Edmonds時代にお世話になった日本人の先輩から言われた言葉が、本間の支えになりました。
人生はうまくいかないこともたくさんある。チャンスが来た時にパフォーマンスを出せるように、うまくいかなくても準備だけはしっかりしておけ。
その言葉をきっかけに、試合に出られない時期も毎日の準備を続けました。その後、けが人が出たことで急きょ出場するチャンスがあり、その試合で結果を出したことで、少しずつ試合に出られるようになりました。
最終的には、体育協会からSportsmanship賞を受賞することもできました。
また、University of Wisconsin-Superiorでは、Edmonds時代よりもチームメートと過ごす時間が増えました。チームメートの家に遊びに行ったり、一緒に食事に行ったりする中で、アメリカの大学生活をより深く楽しめるようになりました。
中西部の田舎で日本人留学生が少なかったこともあり、英語を話す機会も増えました。大変なことは多かったものの、英語力が大きく伸びたのも、4年制大学時代だったと感じています。
卒業までたどり着いた時に感じた達成感
一度コミュニティカレッジを辞めて日本に帰国したこと。ESL時代に、卒業までの道のりが永遠のように感じたこと。授業についていけるのか、英語で大学を卒業できるのか、不安に感じ続けたこと。
そうした時間を経て、アメリカの大学を卒業できた時の達成感は、とても大きなものでした。
今でも時々、「アメリカの大学を卒業できないのではないか」と不安になっていた頃の夢を見ることがあります。それほど、当時は必死でした。
だからこそ、実家で卒業証書を見るたびに、「本当にアメリカの大学を卒業することができたんだ」と感じます。何度も挫折し、諦めかけたからこそ、卒業できた経験は今でも大きな自信になっています。
この経験が、今のTEAM Sugiの留学サポートにつながっている
本間が留学エージェントの仕事をしたいと思うようになったのは、大学在学中からでした。
自分と同じようにアメリカ留学を目指す学生には、できるだけ遠回りをせず、自分に合った選択をしてほしい。準備不足や情報不足で苦しむのではなく、現実的なルートを知ったうえで留学に挑戦してほしい。そうした思いが、現在のTEAM Sugiのサポートにつながっています。
本間自身は、ESL、コミュニティカレッジ、4年制大学編入、大学野球、挫折、再挑戦、卒業まで、さまざまな経験をしてきました。だからこそ、学生の不安や保護者の心配にも、実体験をもとに寄り添うことができます。
- 英語力に不安がある学生の気持ちが分かる
- コミュニティカレッジから4年制大学編入までの流れを実体験で説明できる
- スポーツと学業を両立する難しさを現実的に伝えられる
- 学校選びがうまくいかなかった場合の別の選択肢も提案できる
- 保護者が感じる不安にも、学生側と家族側の両方の視点から向き合える
留学は、学校に入学すれば終わりではありません。入学後の生活、授業、友人関係、成績管理、編入、卒業までを見据えて考える必要があります。
TEAM Sugiでは、単に学校を紹介するだけでなく、一人ひとりの英語力、成績、費用、目標、性格、競技歴などを踏まえながら、現実的な留学ルートを一緒に考えることを大切にしています。
これからアメリカ留学を目指す学生・保護者の方へ
本間が留学していた頃と比べ、現在は円安や物価上昇の影響もあり、アメリカ留学を実現することは簡単ではありません。費用面の負担も大きく、学校選びや進学ルートをより慎重に考える必要があります。
しかし、だからこそ、留学をやり遂げた時の価値はとても大きいと感じています。日本語で生活してきた学生が、英語で授業を受け、課題を提出し、現地の学生と関わりながら、アメリカの大学を卒業することは決して簡単なことではありません。
留学には、楽しいことだけでなく、苦しいこともあります。英語が分からない、授業についていけない、孤独を感じる、思うように結果が出ない。そうした時間もあります。
それでも、留学先でしか出会えない人がいます。留学先でしか感じられない楽しさがあります。そして、困難を乗り越えた先には、自分の中に残り続ける経験と自信があります。
留学は楽しいことだけではありません。それでも、留学先でしかできない経験、行ってみなければ分からない楽しさがあります。
英語に不安がある方も、最初から4年制大学に進学する自信がない方も、スポーツと学業の両立に悩んでいる方も、ルートは一つではありません。
ESLから始める道、コミュニティカレッジから4年制大学へ編入する道、スポーツを続けながら学位取得を目指す道。自分に合ったルートを選び、一歩ずつ準備していくことが大切です。
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TEAM Sugiでは、代表自身のアメリカ留学経験と、2015年創業以来のサポート実績をもとに、コミュニティカレッジ留学、4年制大学留学、アスリート留学をサポートしています。英語力、成績、費用、進学目標、スポーツの希望などを踏まえながら、一人ひとりに合った現実的な留学ルートをご案内します。